2017/05/08

暗号通貨界隈に最近入ってきた方に言いたいこと

前書き

#暗号通貨界隈に最近入ってきた方に言いたいこと っていうハッシュタグが Twitter で盛り上がっている様なので自分もポエムを書いてみる事にした。ブログにしたのは Twitter に書くには長くなりそうだなと思ったから。

 なお、「俺たちは先にいたんだぞ、お前ら後から来て何も分かってないだろ?え?」みたいな事を言うつもりはないし、そういう慢心スタイルのやつがいそうなのでこのハッシュタグも微妙に気持ちワリィなと思ってはいるんだけど、ポエムの機会としてよさそうなので書いてみる。

 まず前提として、自分の知識レベルを書いておこうと思う。要は素人です。
  • 仮想通貨まわりの動きは 2014 年くらいからチラチラは見ていた
  • ただし、本当にチラチラ見ていただけでそこまで深い知識がある訳ではない
    • ブロックチェーンのコードが書けるかと言ったら書けない
  • 実際に初めて購入したのは 2016/02 で、BTC を購入した
  • 現状の投資比率は以下の通り(ざっくりの値)
    • JPY 52%
    • BTC 27%
    • XRP 11%
    • LTC 7%
    • ETH 2%
何を書こうか迷ったのだが、以下の点に集約されるのではないかと思った。それぞれについて、少し詳しく書いてみようと思います。
  • うかれるな、お前は何も価値を生み出してはいない
  • 最終的には自分で判断しろ
  • 絶対安心な通貨なんてない

うかれるな、お前は何も価値を生み出してはいない

 どっかの某バカ芸人が「XRP! XRP!」とか叫んでるの見るとほんまにイライラしてくるんだけど、お前は何も価値生み出してねーんだよ、うかれるなって思う。仮想通貨って、株と違って「社会に何か価値を生み出した人がその利益の一部を投資(=価値を生み出す手助け)をしてくれた人に還元する」とかいう構図ではなくて(厳密に言うと XRP はそれに近いトコはあると思う)、先に手に入れてた人が後から来た人に高く売りつける事で価値が移動する、っていう事だと思っています。だから、含み益が出たところでそれはその人が何か社会に価値を生み出したっていう事ではなく、「知らなかった」、あるいは「買う勇気がなかった」人から取ってるだけ。別に完全に悪いとは言わないけど、パッパラパーみたいに浮かれるのはみっともないしなんかこいつ人間浅いなっていう感情しか浮かばない。

 なお完全に悪いと言わない理由は、仮想通貨に早めに価値を見出してそこに価値の保存をしようと思うのは自由だし、後からそういう人がたくさん出てきてその結果として価値が上がるのは市場の原理として普通だし、それを認められるのは嬉しいし、別にいいと思うから。けど、そこには「知らなかった人たちが相対的に損をしている」っていう構図があるし、一昔前に言われたデジタルディバイド的な意味での「仮想通貨ディバイド」が起きているだけだと思っていて、社会的にとてもいい構図かと言われたらそうでもないと思っている。要するに俺らは仮想通貨ディバイドに乗じた悪モンなんだよ、っていう意識はどっかに持って欲しい気がしている。

 また、仮想通貨が長期的に見て社会に対してよいものだとすると、早めにそれを取り入れて実験して広める努力をしているとも見る事もできるので、そういう意味も込めて完全に悪いとは思っていない。

最終的には自分で判断しろ

 どっかの某取引所のチャットとか見てると「〜って上がるんですか?」「〜って儲かりますか?」みたいな書き込みをたくさん見るんだけど、お前らそんなところで聞いた話を鵜呑みにする訳?!バカなんじゃないの?!死ぬの!?って思う。その場の繋がりだけで全く信用できない(ただ自分が儲かればいいと思ってるやつも当然たくさんいる)し、全く根も葉もない噂を書いてる可能性もある。「BTC って実はクラッカーに狙われてて、セキュリティをついて全データ壊せちゃうセキュリティホールが見つかったらしいよ」みたいな事を言われたらそれ信じるんですか?!っていう(これは例え話ですよ)。

 BTC はすごい!とか、XRP はすごい!とか、そんなもんその仮想通貨持ってる人がやんややんや騒いで盛り上げて売り抜けようとしてる可能性もあるんだから、自分で判断するしかねーんだよ、と思う。

 補足しておくと、一部の人はその通貨の可能性を信じている根っからの HODLER(HODL する人 = HOLD する人 = 基本的には売らない人)で、単純にその通貨が素晴らしいものだと思って発信している人もいる。そういう人含めて、「一見見分けは付かないから注意しろ」っていう事。

絶対安心な通貨なんてない

 結局のところ、絶対安心な通貨なんてないと思っている。BTC も危ないし XRP も危ないし JPY や USD だって危ないと思う。俺は通貨の価値は持続可能性にあるんじゃないかなと思っていて、それはどういう事かと言うと、

 持続可能性 = 依存度 × 代替可能性 × 利便性 × 運用安定性
  • 依存度 = 国家依存度 × 企業依存度 × 組織依存度 とか。国家や企業や組織がぶっ飛んだら通貨もぶっ飛ぶ可能性
  • 代替可能性 = 似た様な別の手段でも同じ様に価値を保存できる可能性
  • 利便性 = 速度 × セキュリティ × 可用性 × 維持効率 × 実生活での利便性など
  • 運用安定性 = 意思決定がきちんとできるかどうか、メンテナンスが行き届くかとか
 とかかなと思っている(ぱっと考えたので MECE じゃないかも、すいません)。例えば BTC は国家依存度や企業依存度はとても低いが、LTC に代替できるのでは?と言われたらそうかもしれないし、速度の面でスケール問題が出ているし、意思決定ができないために分裂問題も起きている。XRP は国家にはあまり依存しなさそうだけど企業には依存してるのでリップル社がぶっ飛んだらどうなるか分からない(XRP 最終的にやっぱ使いませーん!って言われたらどうなるの?っていうのもある)し、代替可能性も現時点ではあるっちゃある。

 日本円だって国家依存度ガチガチだし、少子化していく日本の事を考えたら、人口下がる・年寄りだけになる→生産力下がる・消費下がる・競争力下がる→日本終わり・JPY 終わりってなって価値激減とかもあり得ると思う。

 まぁこの辺は詳しい人はいろいろ意見があると思うけど、「絶対安心です」っていう通貨なんて結局ないでしょう?と思う。

 だからこそ、自分でどこにどれだけの持続可能性があるかを判断して分散して保存していくしかないと思う。言うて、仮想通貨ディバイドが起きる前提で考えると一点集中で未来に爆発するっていうシナリオに掛ける人もいるだろうし、したいならすればいいと思う。

終わり

 疲れた。ばばっと書いたからなんか色んな人に突っ込まれそうだし批判もされそうだけど、とりあえず今思っている事を吐き出せたのでスッキリした。おやすみなさい。