………結局、本の中でも書かれている様に、「判断基準」がビジネスのキモな訳ですが、これをどうやって相手に納得してもらうかは本当に難しいですね。全ての意思決定パターンについて期待値(売上など)をシミュレートして定量化なんてできないですし(やる人はやるのかも…でも効果は怪しい)、ある意味芸術の領域だと思います。だからこそ、真似のできない経営ってのも存在するんだと思いますけどね。
(以下まとめ)
【ビジネスにおけるコミュニケーションとは】
- 取引先、上司や部下などに対して自分(やその属する組織)の考えを適切に伝え、思い通りに動いてもらう事が肝要。
- それによって、より早く行動し、より早く・確実に成果に結びつける事ができる。
【ビジネスにおけるコミュニケーションを構成する要素】
ビジネスにおけるコミュニケーションでは、下記の要素を考慮したメッセージを相手に伝える必要がある。
- 課題
- そもそも自分の伝えようとしている事が課題と関係ない事柄であってはならない。
- 課題は、共通認識として、自分・相手の中で共有されている必要がある。
- 答え
- 「答え」は、下記の要素により構成されるべきである。
- 結論(最終的な答え)
- 根拠(何故その答えなのか)
- 方法(どうやってそれを実現するのか)
- 相手に期待する反応
- 相手に期待する反応を予め明確にしておく事。
- 期待する反応は、大まかに下記のいずれかである。
- 相手に「理解」をしてもらう
- 相手に「意見や助言、アドバイスをフィードバック」してもらう
- 相手に「行動」してもらう
- 話に重複や漏れがある
- MECE に物事を捉える(根拠・方法など)事が必要。
- MECE = Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive(重複も漏れもない)な状態。
- 切り口は自分で考える以外にも、一般的に MECE である事が認められているフレームワーク(3C/4P/5Fs/7S/PEST 等々)を使うという手もある。
- ロジックが飛んでいる
- 課題から自分の結論まで、Why so? / So what? で各階層を繋げられる必要がある。
【「答え」を得るための方法】
- 根拠並列型
- 何故その結論(答え)に至るのかの根拠を並列の関係で列挙する。
- 各要素は MECE に構成されている必要がある。
- 解説型
- 解説型は、下記の要素により構成される。事実を収集し、それに対する判断基準を定義・明示した上で、導かれる結論を答えとする。
- 事実
- 判断基準
- 判断内容
- 事実は、MECE に整理しておく事。抜け漏れがあると思わぬ落とし穴にはまる可能性。
- 判断基準が相手にとっても納得できるものであるかどうかが肝要。課題とのコンテクストから外れたものを設定しない事。
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